概要

 オンライン資格確認とは、マイナンバーカードのICチップまたは健康保険証の記号番号等により、オンラインで医療保険の資格情報の確認ができることをいいます[1]。

 2022年6月7日に「経済財政運営と改革の基本方針 2022」が閣議決定され、その中で2023年4月よりオンライン資格確認の原則義務化されることとなりました。さらに、2024年度中をめどに健康保険証の原則廃止が目標とされています。オンライン資格確認は、「診療時における確実な本人確認と保険資格確認を可能とし、医療保険事務の効率化や患者の利便性の向上等を図る」という目的があります[2]。

  • 当法人では、オンライン資格の確認を行う体制を有しております。
  • 鈴木神経科病院ポプラクリニックともに対応が可能となっております。
  • 取得した情報「受診歴」「薬剤情報」「特定健診情報」を活用して診療を行います。

オンライン資格確認のメリット

  • オンラインで医療保険の加入状況を正確に確認できるため、受付対応がスムーズになります[3]
  • 今までは受付で健康保険証を受け取り、保険証記号番号、氏名、生年月日、住所等を医療機関システムに入力する必要がありました。オンライン資格確認では、マイナンバーカードの保険資格を自動的に医療機関システムで取り込むことができ、受付業務の簡略化、待ち時間の短縮につながります[3]
  • 今までは、限度額適用認定証等は患者さんが保険者へ必要となった際に申請を行わなければ、発行されませんでした。オンライン資格確認を導入いただければ、患者さんから保険者への申請がなくても、限度額情報を取得でき、患者さんは限度額以上の医療費を窓口で支払う必要がなくなります[3]
  • 処方情報を一元的に管理することができ、重複処方を防ぐことができます[3]
  • 医療機関・薬局において、患者さんが過去に受診した医療機関名や診療実績を閲覧することで、問診・診察時のコミュニケーションの円滑化、重複検査の抑止等による患者の負担軽減や健康状態をより踏まえた医療等が実現できます[3]。

参考文献

  1. 厚生労働省、オンライン資格確認の導入について
  2. 厚生労働省、「経済財政運営と改革の基本方針2022」、「新しい資本主義のグランドデザイン及び実行計画」及び「規制改革実施計画」等について、2022年8月19日
  3. 厚生労働省「オンライン資格確認の導入で事務コストの削減とより良い医療の提供を」2022年11月