バウムテスト

  • 1949年、職業カウンセラーであったコッホが開発したパーソナリティ検査です。
  • バウムテストは木に反映される心の内面など幅広い情報が得られる投影法という検査の一つです。
  • 実をつけた1本の木を書いてもらいます。その木の全体像やスペース、幹や実の様子から分析します。
  • 木を書くだけなので、ペンと紙があればできますし、3歳から大人まで幅広い年齢の方に適用できます。
  • 所要時間は5分から30分程度となっております。

HTPテスト

  • HTPテストとは、描画法、投影法の一つです。
  • J.N.Buckが1948年に開発したテストで、バウムテストと同じぐらいの時期に世に出ることになりました。
  • H(House)、T(Tree)、P(Person)となります。
  • 描かれた家、木、人から家族環境、個人の抱える問題、対人関係の持ち方など、幅広い情報を得ることができます。

風景構成法

  • 風景構成法は、描画法、投影法の一つです。
  • それと同時に、絵画療法の一つともされます。絵画療法は芸術療法の一つで、絵を描くことに集中することで不安感やストレスから解放されたり、自分を見つめ直すきっかけを得るなどすることもできます。
  • 精神科医の中井久夫氏が統合失調症の患者差に向けた芸術療法として開発し、のちに投影法としても用いられるようになった。
  • 描画の前に、面接者が1枚の紙に枠を書きます。これにより、被験者は守られている安心感を得ることができ、自分を表現しやすくなります。
  • その後、検査者があげるものを順番に描いてもらいます。
  • 描画後に彩色してもらいます。
  • 絵の出来具合は問題になりません。
  • クライアントの置かれた様々な状況や対人関係など幅広い情報が得られます。

PFスタディ

  • PFスタディは、Picture Frustration Study、絵画欲求不満テストの略称です。
  • 欲求不満場面のイラストを見て、その場面の人がどう発言するのかを答える検査です。
  • 投影法です。
  • 所要時間は人にもよりますが、15分から20分です。
  • 小学生用、中学生用、青年用、成人用の4種類があります。
  • 欲求不満場面は24場面提示されます。
  • 欲求不満を生じる相手の発言に対して、空欄の吹き出しがあるのでそこに書き込む形で回答します。
  • 欲求不満場面は2つに分けられます。原因が他者にある場合(自我阻害場面)と原因が自分にある場合(超自我阻害場面)です。
  • 欲求不満状況に対する反応傾向に基づいて、被験者のパーソナリティを把握する投影法という検査の一つです。

ミネソタ多面的人格目録

  • ミネソタ多面的人格目録、略称はMMPIになります。
  • 1943年にミネソタ大学のハザウェイとマッキンレイが作成した人格の特徴を把握する心理検査です。
  • 人格検査において客観的な指標で評価できるテストを目標として作成されました。
  • 質問紙法です。
  • 500個程度の質問に対して「あてはまる」「あてはまらない」を選んでいきます。
  • 所要時間は60分です。
  • 対象は18歳以上になります。
  • また、本検査には「妥当性評価」という項目があり、回答の信頼性がどれほどあるのかという視点も加わっています。

ロールシャッハテスト

  • ロールシャッハテストは性格検査の一つで、最も有名な投影法の検査になります。
  • クライアントは、インクの染みを見て、何に見えるか、どんな風に感じたかを直感的にこたえていきます。インクの染みは紙に垂らして2つに折り曲げて再び広げて作られたものです。
  • 10枚の図版を見て直感的に回答します。
  • 所要時間は1~2時間です。
  • 本検査は、1910年頃にロールシャッハという精神医学者が考案したものです。元々は精神疾患を持つ患者さんとそうでない方の見え方の違いを捉える目的で開発されました。
  • クライアントの無意識領域を含むパーソナリティを幅広く捉える検査です。

矢田部ギルフォード性格検査

  • 質問紙法の性格検査になります。
  • 120問の質問に対し、はい、いいえ、どちらでもないの3択で回答します。
  • YG性格検査とも言います。
  • 回答結果からA~Eの5つの類型に分類します。A:平均型、B:不安定不適応積極型、C:安定消極型、D:安定積極型、E:不安定消極型です。

東大式エゴグラムverⅡ

  • TEG-Ⅱとも言います。
  • 「エゴグラム」という心理検査の東大バージョンです。
  • 自己記入式の質問紙法です。
  • 所要時間は20分です。
  • エゴグラムとは、アメリカの心理学者エリック・バーンが考案した「交流分析」という人間関係の心理学理論に基づいて作られた性格診断テストです。
  • エゴグラムでは、人間の性格を5つの心の領域(CP・NP・A・FC・AC)に分けて分析しています。