一般名 | パリペリドンパルミチン酸エステル |
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剤形 | 注射剤 175mg、263mg、350mg、525mg |
メーカー | ヤンセンファーマ |
薬価 | 175mg:63,584円 263mg:83,335円 350mg:101,240円 525mg:132,373円 |
発売日 | 2020年 11月 |
HP | こちら |
効能効果
- 統合失調症(パリペリドン4週間隔筋注製剤による適切な治療が行われた場合に限る)
用法用量
- 本剤は、パリペリドン4週間隔筋注製剤が4ヵ月以上継続して投与され、適切な治療が行われた患者に対し、最終投与の4週間後から切り替えて使用する。
- 通常、成人には、パリペリドンとして、パリペリドン4週間隔筋注製剤最終投与量の3.5倍量を、12週間に1回、三角筋又は臀部筋に筋肉内投与する。
解説
- 統合失調症の治療薬であり、12週に1回の筋肉注射で持続的な薬効が得られる時効型製剤になります。
- 2013年にインヴェガ(パリペリドン)の時効型製剤「ゼプリオン」が発売されました。ゼプリオン「LAI」と呼ばれていますが、4週間に1回の注射剤でした。2020年に発売された本剤はその3倍の期間で薬効が持続する製剤になります。
- ゼプリオン「LAI」にて4カ月以上継続投与がなされた患者さんに導入することができます。
- 導入は、抗精神病薬が「単剤」の患者さんに限ります。
- 注射の回数が12週に1回、年に4回ですむようになるため、治療の負担が軽減されます。統合失調症の患者さんは社会的に活動性の高い年代の方も多いため、通院の負担が少なくなることで社会心理的な治療や活動に多くの時間を割くことができるようになります。
- ただし、安定した血中濃度が3カ月間維持されるため、一度投与してしまうと副作用の対処に時間がかかるというデメリットがあります。そのため、パリペリドンの内服投与、LAIにおいて安全性を確かめたうえで「TRI」へ移行させていただいています。