概要
- 鎮痛薬適正化支援外来として、鎮痛薬使用のサポートもさせていただいております。
頭痛概要
国内の慢性頭痛有病数は4000万人と言われています。これは高血圧の有病率とほぼ同じとなります。慢性的な頭痛は日常生活の質を下げる度合いも大きく、適切な治療を受けることで生活の質を上げることもできます。
頭痛は大きく2種類に分かれます。頭痛の原因となる疾患がない「1次性頭痛」とくも膜下出血や髄膜炎などの疾患に起因する「2次性頭痛」です。慢性頭痛の多くが1次性頭痛で、生命を脅かすことはありませんが、繰り返し痛みが現れることで生活に大きな支障が出ます。1次性頭痛は、片頭痛、緊張型頭痛、群発頭痛が代表的な疾患でして、痛みのコントロールをすることで生活の質を上げることができます。それぞれ症状に違いがあり対処法も異なりますので、患者さんは自身がどのタイプの頭痛に当たるかを知ることが大切です。
下に代表的な3つの慢性頭痛であり、1次性頭痛でもある疾患を挙げました。該当する症状のある方は一度ご受診してご相談ください。
3つの慢性頭痛
片頭痛
「ズキズキと脈打つような痛みがあり、動くことも難しい」というような症状があります。
緊張型頭痛
「肩こりを伴い、後頭全体が締めつけられるような痛み」という訴えが特徴的な頭痛です。
群発頭痛
「片側の目の奥がとても痛い、目から涙が出る」という訴えがあります。
受診の目安
- 以下のような症状を感じている方はご受診ください。
- 頭痛で日常生活に支障がある。
- 痛みが段々ひどくなっている。
- 頭痛が週に2回以上ある。
- 鎮痛薬を月に7日以上服用している。頭痛薬の服用回数が増えた・効きが悪くなった。
- 頭痛が頻繁に起こり、2ヶ月以上悩んでいる。
- 資格試験や就職試験を控えているが、頭痛で準備に集中できない。
受診の流れ
- 電話、外来受付にて受診予約をお願いします。
- 受診時、「頭痛の問診表」にご記入をお願いします。
- 診察
- 頭部CT、心電図、採血などの検査を行います。
- 検査結果の説明及び治療方針、処方するお薬の説明を行わせていただきます。
当院の頭痛外来の特徴
- 日本頭痛学会認定頭痛専門医が診療を担当します。
- 片頭痛治療における新薬が処方可能です。2021年から「エムガルディ」「アジョビ」「アイモビーグ」という注射薬が使えるようになりました。従来の予防薬では十分に片頭痛が抑えきれなかった方にも効果が期待されています。これらの新薬は頭痛診療を熟知した専門医資格を有する医師が責任者を務める施設でのみ使用できます。
- 一次性頭痛の痛みをコントロールし、危険な二次性頭痛の徴候が見られましたら適切な医療機関に紹介をさせていただきます。