概要
一般名 | ルラシドン塩酸塩 |
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剤形 | 20mg錠 40mg錠 60mg錠 80mg錠 |
メーカー | 大日本住友製薬 |
薬価 | 178.7円/20mg 328.9円/40mg 469.9円/60mg 493.4円/80mg |
発売日 | 2020年5月20日 |
HP | こちら |
効能効果
統合失調症、双極性障害におけるうつ症状の改善
用法用量
【統合失調症】
- 通常、成人にはルラシドン塩酸塩として40mgを1日1回食後経口投与します。
- なお、年齢、症状により適宜増減しますが、1日量は80mgを超えないこととします。
【双極性障害におけるうつ症状の改善】
- 通常、成人にはルラシドン塩酸塩として20~60mgを1日1回食後経口投与します。
- 開始用量は20mg、増量幅は1日量として20mgとし、年齢、症状により適宜増減します。1日量は60mgを超えないこととします。
解説
- ラツーダは、非定型抗精神病薬という分類の新しいタイプの統合失調症のお薬です。
- 抗精神病薬の中でもSDAと呼ばれる、セロトニン・ドパミンアンタゴニストという分類になり、ドパミン受容体の遮断効果とセロトニンの調整効果を併せ持つお薬になります。そのため、統合失調症だけでなく、双極性障害のうつ状態に対しても効果が認められています。
- 統合失調症の中核症状に対してのドパミンD2受容体作用に加えて、セロトニン系受容体である5-HT7と5-HT1Aへの作用により、認知機能の改善および抗うつ効果が期待できます。つまり、統合失調症の陰性症状への効果が期待できます。
- 5-HT1A 受容体に対する部分作動作用により、抑うつ気分や不安感といった気分症状の改善効果も期待できます。
- 副作用に関して、国際共同第3相試験では、184名の対象者で副作用の発言のあった方は71名でした。嘔気などの胃腸系の副作用が11.4%、じっとしていられないといったアカシジア13.0%、傾眠2.7%でした。参考文献
- 他の抗精神病薬と比較すると体重増加の副作用は少なめになります。しかし、嘔気などの胃腸症状は出やすい傾向にある印象です。