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疫学
- 緊張型頭痛の患者さんは2200万人で、片頭痛の患者さんの3倍近い数値となります。
- 2:1で女性に多い疾患です。
症状
- 「後頭部から頭全体が締めつけられるような痛み」という訴えが特徴的な頭痛です。
- 両側性で後頭部を中心とした重く押さえつけられるような痛みになることが多いです。
- 頭痛の他に強い肩こりや首の凝り、倦怠感を伴うこともあります。
- 慢性頭痛を持つ患者さんの半数以上がこの緊張型頭痛となります。
- 頭痛の程度は軽度から中等度で、日常生活への支障度は片頭痛や群発頭痛と比較すると少ないです。
- 生活習慣やストレスが誘因となることが多い疾患です。
- 様々なストレスで緊張感が高まり、首や頭の血流が悪くなり、筋肉に乳酸やピルビン酸などの老廃物がたまります。それが首回りや頭の神経を刺激し、締め付けられるような痛みにつながります。
- 精神科領域では、うつ病などの気分障害を有する方も罹患率は高いです。うつ病の患者さんは心の緊張感が病的に強くなりますが、心の緊張が筋肉の緊張につながり、上記機序により緊張型頭痛を引き起こします。
治療
- 対症療法としての鎮痛薬や筋肉の緊張を和らげるお薬を出すこともありますが、生活習慣の改善や運動が重要になります。
- 特に、決まりきった誘因のある場合はそれを除去するように心がけましょう。例えば、無理な姿勢で作業をしていたとか長時間のデスクワークとかはよくある原因になります。
- お薬の場合は一般的な痛み止めのNSAIDSが有効です。
- 激しい運動や強いマッサージは血管が一気に広がり老廃物が流れ出すため、痛みが増すこともありますので注意が必要です。
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