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疫学
- 20~30代の男性に多い疾患です。
- 片頭痛の有病率が8%程度であるのに対して、群発頭痛は0.4%程度と言われ、その頻度は非常に少ないと言えます。
症状
- 「片側の目の奥から側頭部がとても痛い」という訴えがあります。
- 片頭痛と同様に発作的に起きる疾患ですが、症状発現のタイミングが全く違います。年に数回から数年に1回ぐらいの頻度で症状が起きます。1度発症すると1~2か月にわたってほとんど毎日同じ時間帯に激しい頭痛が起きます。発作が継続している機関を群発期と呼び、何もない時期を間欠期と呼びます。
- 片頭痛のような前兆はありません。
- 片頭痛よりも片側性の症状が特徴的で、とにかく片側の目の奥に激痛が走ります。それに加えて副交感神経の症状が出ます。眼球結膜の充血や流涙、花が詰まるという症状です。
- 上記の症状のために、緑内障による眼痛や副鼻腔炎による鼻づまりと思って眼科や耳鼻科に行く患者さんも多くいらっしゃいます。
- 症状の発現としては夜間に多く見られます。寝てから痛みが起きる、それも毎日起きてしまうので、眠れなくなってしまう患者さんも多いです。
- 「群発」という名前の通り、1か月前後続く頭痛の連鎖が1年間に1-2回起こります。多い人で3-4回あります。3割程度の方は繰り返すことはないのですが、7割の方は数年の無症候期を経て再発してしまいます。
治療
- 群発期に頭痛を抑える治療法と間欠期の呼ぼう療法に分けられます。
- 群発期ではイミグランの自己注射や点鼻薬が用いられます。内服薬の効果は弱いため、優先度は下がります。
- イミグランの自己注射により症状は5~10分で消失します。
- 予防療法としてワソランという不整脈のお薬やステロイドの内服を行うこともあります。
- お酒が誘因となることもありますので、お酒は控えるようにしましょう。
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